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皆さんこんにちは!
株式会社協立電設、更新担当の中西です。
~一人前までの道のりに~
ということで、ここでは、外線工事職人がどのような過程を経て「信頼される技術者」へと成長するのか、その道のりを丁寧に追っていきます。
それは、電力を各家庭や施設に届けるために欠かせない、命綱のようなインフラの仕事です。しかし、見上げる高所での作業、安全と正確さを要求される環境の中で、一人前になるまでには長い学びと積み重ねが必要です。
工具・材料の準備や後片付け
安全帯の装着、交通誘導の補助
先輩の補助作業(地上での支援が主)
基本的な安全規則(感電防止、昇降安全)
高所作業の心得
作業の流れを「見て覚える」段階
この時期は「とにかく見て学ぶ」「正確に復唱する」ことが重要。まだ登れない電柱も、現場での小さな仕事が大きな信頼に変わっていきます。
引き込み線の設置補助
配線の仮接続、地中線との連携確認
高所作業車を使用しての実作業
高所作業車運転技能講習
第二種電気工事士
感電防止・墜落防止に関する特別教育
ケーブル処理(切断・剥離・接続)
電圧・電流計測、安全確認の手順
無線連絡によるチーム内連携
この時期に、“道具の一体化”と“危険予測力”が培われます。身体で覚える感覚が増えてきますが、失敗が許されない場面も増えるため、プレッシャーとの向き合い方も重要です。
作業責任者として現場の進行を管理
新人の指導・育成
協力会社・電力会社との工程調整
第一種電気工事士
施工管理技士(電気通信工事)
職長・安全衛生責任者教育
安全・品質・効率の三立てを実現できる
緊急対応(停電復旧・断線処理)にも冷静に対処できる
周囲との円滑なコミュニケーション力を持つ
一人前になるということは、「任される存在になる」こと。これは、技術だけでなく、人間性と責任感を兼ね備えるということでもあります。
電気の外線工事は、決して派手な仕事ではありません。ですが、その一本の線が街を灯し、暮らしを守る仕事です。
一人前になるまでには多くの経験と努力が必要ですが、その分「社会を支えている」という誇りとやりがいに満ちています。
あなたも、電線の先にある人々の笑顔を想像しながら、未来に繋がる技術を手に入れてみませんか?
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皆さんこんにちは!
株式会社協立電設、更新担当の中西です。
~起きやすいトラブル~
ということで、今回は、現場でよく起きるトラブル事例とその背景、そして未然に防ぐための対応策を詳しくご紹介します。
電気の外線工事は、電柱や引き込み線、電力供給の起点となる重要なインフラ作業です。しかし、屋外での高所・高圧作業には常にリスクが伴い、ちょっとしたミスが大きなトラブルへとつながる危険性があります。
高圧線に誤って接触することで、作業員が感電したり、電気アークによって火傷を負う事故。
絶縁用具の不使用または破損
高圧線の電圧確認不足
安全距離の誤認識
事前の「活線確認」と絶縁用防具の徹底
2名以上での作業体制と指差し呼称による確認強化
感電防止の教育訓練を定期実施
外線工事中に既設の電話線、光ケーブル、地中管路などを誤って切断するトラブル。
配線図や埋設情報の不確認
作業エリアの下見不足
事前に設備図面や通信会社の情報を共有
目視・非破壊検査による地中確認を行う
周辺住民や事業者への事前周知も忘れずに
強風・落雷・豪雨などにより、高所作業が危険となり機材が損傷する、工期が遅れるなどの事象。
天候予測の見落とし、作業判断の遅れ
作業前日の天気予報チェック+当日の現場判断を厳格に
天候急変時の中止基準をチームで共有し、早めの撤収体制を整備
電柱からの引き込み線が誤って接続され、逆相や停電が発生することがある。
配線色の誤認識、チェック不足
複数チーム間の情報共有ミス
作業前後の通電確認と機器チェックの徹底
チェックリストによるダブル確認
無線や掲示板を使った明確な指示系統の整備
工事による道路封鎖や騒音、停電などにより住民からのクレームやトラブル発生。
事前周知の不足、対応マナーの未徹底
工事前に近隣住民へチラシ配布や掲示物設置
問い合わせ窓口の明示と作業員の接遇教育
電気の外線工事は、「電力インフラを支える最後の砦」ともいえる重要な役割を担っています。その分、ひとつひとつの工程に高い安全意識と技術が求められます。
現場での事故防止、信頼される作業を実現するには、「備え・確認・共有」の徹底が何よりも大切です。
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